海外に住んでいると、日本からの仕送りや家族へのサポート、生活費の移動など、定期的に国際送金が発生します。その都度かかる手数料を減らせるかどうかは、長期的な生活コストに大きく影響します。
送金コストを比べるときに見落とされがちなのが為替スプレッド(為替レートの差)です。表示される送金手数料だけでなく、両替レートに上乗せされるコストまで含めて比較しないと、実際にどのサービスが安いかはわかりません。
この記事では、海外在住者に利用されることの多いWise・Revolut・銀行送金の3つを、手数料・為替レート・到着日数の観点で比較します。
この記事の要点
送金コストは「送金手数料」と「為替スプレッド」の合計で比較する必要があります。Wiseは市場レートに近い両替レートで手数料が透明、銀行送金は為替スプレッドが大きい傾向があります。RevolutはRevolutユーザー間の送金は無料ですが、銀行口座への着金はコストが変わります。送金額が大きいほど為替スプレッドの差が効いてきます。
送金コストは「手数料」だけで判断しない
2つのコスト構造を理解する
国際送金のコストは2層になっています。
- 送金手数料:送金手続き時にかかる固定または比例の費用
- 為替スプレッド:両替時に市場レート(ミッドマーケットレート)から上乗せされる差分
銀行送金は送金手数料が3,000〜8,000円程度(目安)と高いうえ、為替レートにも1〜2円/ドル程度のスプレッドが加算されることが多いです。100万円の送金では、為替だけで数万円の差が出ることもあります。
ミッドマーケットレートとは
ミッドマーケットレートとは、通貨が市場で実際に取引されているレートです。XE.comなどで確認できます。銀行や両替商が提示するレートはここから利益分を引いたものになります。Wiseはこのミッドマーケットレートに最も近いレートで両替するため、為替コストが低くなります。
3つのサービスの特徴と費用感
銀行送金|慣れ親しんでいるが高コスト傾向
銀行からの海外送金は手続きが明確で慣れている人も多いですが、コスト面では不利になることがほとんどです。
- 送金手数料の目安:3,000〜8,000円(銀行・送金先によって異なる)
- 為替スプレッド:市場レートに対して1〜2円/ドル程度が加算されることが多い
- 到着日数:3〜7日程度
緊急でなければ、コスト面での優位性はほぼありません。具体的な手数料は各銀行の公式サイトでご確認ください。
Wise|為替レートが最も市場に近い
Wiseはミッドマーケットレートに非常に近いレートで両替するため、為替スプレッドによるコストが小さいのが最大の特徴です。送金手数料は金額・通貨ペアによって異なりますが、事前に全額表示されます。
- 為替レート:ミッドマーケットに近い(スプレッド0.5%以下が目安)
- 送金手数料:金額・通貨ペアによって変動(Wiseの公式料金計算ツールで事前確認可)
- 到着日数:多くの場合1〜2日
送金前にWiseの料金計算ツールで受取額を含めたシミュレーションが可能です。最新の手数料はWise公式サイトでご確認ください。
Revolut|ネットワーク内の送金は強み、銀行着金は要確認
Revolutはユーザー間の送金が無料(プランによる上限あり)という点で強みがあります。ただし、銀行口座への着金を考えると手数料が変わります。
- Revolutネットワーク内:無料〜低コスト(プランによる)
- 銀行口座への国際送金:為替スプレッド含む手数料が発生
- 到着日数:ネットワーク内は即日〜1日、銀行着金は1〜3日
相手もRevolutを使っている場合は選択肢として有力です。詳細はRevolut公式サイトでご確認ください。
3サービスの比較表
| 銀行送金 | Wise | Revolut | |
|---|---|---|---|
| 為替レート | スプレッド大(1〜2円/ドル目安) | ミッドマーケットに近い | プランによる |
| 送金手数料 | 3,000〜8,000円目安 | 金額により変動・事前表示 | 送金先により異なる |
| 到着日数 | 3〜7日 | 1〜2日 | 即日〜3日 |
| 透明性 | 低い(スプレッド非表示) | 高い(全額事前表示) | 中程度 |
| 向いている人 | 大口送金・既存口座活用 | 定期送金・コスト重視 | Revカード活用者 |
※上記は一般的な傾向をまとめたものです。実際の数値はサービスや時期によって変わるため、必ず各公式サイトの料金計算ツールで最新情報をご確認ください。
使い始めるための手順
Wiseの場合
パスポートや運転免許証による本人確認を完了すると送金が可能になります。初回の本人確認は数分〜数時間で完了することが多いです。確認レベルによって送金限度額が変わります。受け取り側もWiseのアカウントに現地銀行口座を登録しておくとスムーズです。
Revolutの場合
身分証明書と顔認証(自撮り)で本人確認が必要です。初回設定は10〜15分程度かかります。プランによって利用できる機能や送金上限が異なります。マレーシアでの利用条件はRevolut公式サイトでご確認ください。
状況別・サービスの選び方
- 日本からマレーシアへの定期送金:Wiseが為替コスト面で有利なことが多い。Wiseの料金計算ツールで事前シミュレーションを。
- 相手もRevolutユーザー:ネットワーク内送金の無料枠を活用できる場面ではRevolutが有力。
- 緊急送金:到着日数が短いWiseかRevolutのネットワーク内送金が現実的。銀行は日数がかかる傾向がある。
- 大口送金:為替スプレッドの差が最も効くため、WiseやRevolutでの試算と銀行レートを必ず比較する。
よくある質問
- WiseとRevolutはどちらが手数料が安いですか?
-
ケースによって異なります。Revolutユーザー同士の送金は無料枠があるため有利ですが、銀行口座への着金ではWiseの為替レートが有利なことが多いです。Wiseの料金計算ツールで実際の送金額を入力してシミュレーションするのが確実です。
- 銀行送金よりWiseを使う方が節約できますか?
-
多くのケースで節約になります。特に為替スプレッドの差が大きく、送金額が大きいほど差が広がります。Wiseの料金計算ツールで銀行レートと比較してみると差が明確になります。ただし実際の節約額は送金先・金額・タイミングによって変わります。
- マレーシアへの送金にWiseは使えますか?
-
Wiseはマレーシアリンギットへの送金に対応しています。受取人がWiseのアカウントにマレーシアの銀行口座を登録していれば直接着金できます。最新の対応状況はWise公式サイトでご確認ください。
- 海外送金に本人確認は必要ですか?
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WiseもRevolutも本人確認(パスポートなど)が必要です。確認レベルによって送金上限額が変わります。初回の確認手続きは数分〜数時間で完了することが多いですが、書類の準備を事前にしておくとスムーズです。
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