マレーシアへの長期滞在を検討するとき、多くの人が最初に調べるのが「MM2Hビザ」と「PVIPビザ」の2択です。2024年以降の制度改定でMM2Hは3つのプランに分かれ、どのプランを選ぶかで申請費用と要件が大きく変わります。
結論として、定期的な海外収入があり、10年単位でマレーシアに住みたい人にはMM2H、就労の可能性があるか審査スピードを重視する人にはPVIPが選択肢になります。どちらも申請条件が随時変更されるため、必ず公式情報を確認してから動くことが重要です。
この記事では、2026年時点のMM2H 3プランの費用・条件と、PVIPビザとの比較を整理します。
この記事の要点
MM2Hは2024年改定でSilver・Gold・Platinumの3プランに変更。申請手数料はSilverが約123万円〜、月間収入・国内資産・不動産購入額の要件もプランで異なります。年間90日以上の滞在義務あり。PVIPは就労可能・審査が早い反面、毎年更新が必要。費用・条件は変更されることが多いため、申請前に必ず公式サイトで最新情報を確認してください。
MM2Hビザとは
MM2H(Malaysia My Second Home)は、マレーシア政府が推進する外国人向けの長期滞在プログラムです。条件を満たして取得すると、最長10年間マレーシアに合法的に滞在でき、条件次第で更新も可能です。
2024年の大幅な制度改定で、従来の一本化された制度から「Silver・Gold・Platinum」の3段階プランに変更されました。各プランで申請費用・収入要件・資産要件が大きく異なります。
共通条件
- 年間90日以上のマレーシア滞在義務
- 配偶者・21歳以下の子ども・55歳以上の親の同伴可能
- 定期的な更新手数料が発生
3プランの費用・条件比較
以下は2026年時点の目安です。制度は随時改定されるため、申請前に必ずマレーシア観光局の公式サイトまたは認定エージェントで最新情報をご確認ください。
| Silver | Gold | Platinum | |
|---|---|---|---|
| 政府申請手数料(目安) | 約RM 41,000 (約123万円) | 約RM 58,000 (約174万円) | 約RM 270,000 (約810万円) |
| 更新手数料(5年ごと) | RM 4,500 (約13万円) | RM 6,000 (約18万円) | RM 12,000 (約36万円) |
| 月間収入要件(海外から) | 4万RM以上 (約120万円) | 5万RM以上 (約150万円) | 要確認 |
| マレーシア国内資産 | 150万RM以上 | 200万RM以上 | 400万RM以上 |
| 不動産購入額 | 60万RM以上 | 100万RM以上 | 150万RM以上 |
| 審査期間(目安) | 3〜4ヶ月 | 3〜4ヶ月 | 2〜3ヶ月 |
※上記は2026年3月時点の目安です。1RM=約3円で換算していますが、為替レートにより変動します。必ず公式サイトで最新の数値をご確認ください。
各プランが向いている人
- Silver:海外から月4万RM以上の定期収入(年金・投資配当・事業収入)があり、相対的に低コストで申請したい場合
- Gold:収入・資産がSilver要件を超えており、より安定した審査通過を求める場合
- Platinum:400万RM以上の資産があり、審査の迅速化やサービス面での優遇を重視する場合
申請の大まかな流れ
- 事前準備:認定エージェントの選定・必要書類リストの確認(書類数は30種類以上になることがある)
- 書類準備・申請:パスポート・残高証明・税務申告書・推薦状などを揃えてオンライン申請
- 初期審査:形式チェック・追加書類の要請(不備があると延長)
- 詳細審査:収入・資産の真正性確認・身辺調査
- 承認・ビザ発行:スタンプ取得後にマレーシア入国
日本からの書類取得に時間がかかることが多く、審査期間が公式目安を超えるケースもあります。余裕を持ったスケジュールで準備することをおすすめします。
MM2HビザとPVIPビザの比較
PVIPビザ(Professional Visit Pass)は2024年以降に条件が緩和され、MM2Hの代替として検討する人が増えています。
| MM2H(Gold) | PVIP | |
|---|---|---|
| 申請手数料(目安) | 約174万円 | 約100万円前後 |
| 月間収入要件 | 5万RM以上 | 不要 |
| 就労 | 不可 | 可能(制限あり) |
| 滞在期間 | 最長10年 | 1年更新 |
| 審査期間(目安) | 3〜4ヶ月 | 1〜2ヶ月 |
※上記は一般的な傾向の整理です。最新の条件は各ビザの公式情報でご確認ください。
- MM2Hを選ぶ場合:長期定住・就労なし・定期収入がある
- PVIPを選ぶ場合:就労の可能性がある・審査を急ぎたい・毎年の更新手続きが許容できる
申請時に注意すべき点
- 預金額の維持:取得後も毎年残高証明書を提出する義務があります。要件を下回るとビザ取り消しの可能性があります。
- 90日滞在要件の管理:入出国記録が追跡されます。短期出国が多い場合は日数管理が必要です。
- 収入証明の準備:月間収入要件は銀行送金記録や税務申告書で証明します。日本語の書類は英訳(認定翻訳)が必要です。
- エージェント選び:認定されていないエージェントを使うと書類不備で審査が長引くリスクがあります。公式の認定エージェントを利用することをおすすめします。
よくある質問
- MM2HビザのSilver・Gold・Platinumの違いは何ですか?
-
主に申請手数料・月間収入要件・国内資産要件が異なります。SilverはGoldより費用が低い分、収入・資産要件も低めです。Platinumは申請費用が高いですが審査期間が短い傾向があります。最新の要件は必ずマレーシア観光局の公式サイトでご確認ください。
- MM2Hビザを持っていてもマレーシアで働けますか?
-
MM2Hビザでの就労は原則として認められていません。マレーシアで働く可能性がある場合は、就労が可能なPVIPビザや就労ビザを検討する必要があります。詳細はマレーシア移民局の公式サイトでご確認ください。
- MM2H申請に認定エージェントは必須ですか?
-
必須ではありませんが、書類数が30種類以上になることもあり、エージェントを利用する人が多いです。非認定のエージェントを使うと書類不備リスクが上がるため、マレーシア観光局の認定エージェントを選ぶことをおすすめします。
- 年間90日の滞在義務を満たせなかった場合はどうなりますか?
-
ビザの更新が認められない、または取り消しになる可能性があります。長期の日本一時帰国が発生する場合は、年間の日数管理を事前に計画しておくことが重要です。詳細はマレーシア移民局またはエージェントにご確認ください。
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