【重要】日本人労働者も加入可能!?マレーシアのEPF制度とは?

この記事はこんな人におすすめ

  • EPFの加入を会社から勧められたけど、加入するべきかわからない。
  • EPF制度について詳しく知りたい。
  • EPFに加入したいけど、どうすればいいかわからない。
目次

結論

特に理由がなければ、絶対にEPFに加入するべき!

その理由は?

  • 会社が、給与額の12%を給与とは別にEFP口座に積み立ててくれる
  • 積み立てられた口座のお金は最低2.5%の利回りが保証されている(直近5年の平均利回りは5.96%)
  • 銀行に定期預金をするよりも利回りが良いので、自分の銀行口座に預けておくよりもお金が増える
  • 日本に帰国する際、「KWSP」に書類を提出することで積み立てた口座のお金を全額引き出すことができる
  • EPFで天引きされた金額は、給与の所得税から控除されるため節税になる。
ミライト

もはや加入しない理由が見つかりませんね!

A男さん

加入することで、デメリットはありますか?

ミライト

デメリットではないですが、あげるとすれば月々給与の11%が天引きされてEPF口座へ積み立てられることです。
すぐに引き出すことはできませんが、帰国する際に引き出しが可能なので、毎月貯蓄していると思えばデメリットではないですね!

EPFとは?

EPFEmployees Provident Fund-(マレーシアの社会保障制度の一つ)です。

ミライト

日本でいうところの、年金制度みたいなものです。

  • EPFは、マレーシアで働く従業員と雇用主が負担する社会保障制度であり、退職金・年金・医療費・住宅購入資金などを目的とした貯蓄制度です。
  • 従業員の負担率は11%であり、雇用主の負担率は12%(月給がRM5,000以上の場合)です。
  • EPFに加入するには、マレーシアで働いていることが必要です。外国人在住者も加入可能です。
  • EPFの運用方法には、安定型・成長型・積立型の3種類があり、それぞれリスクとリターンが異なります。
  • EPFからの引き出しは、基本的に帰国時や住宅購入時、医療費などの特定な緊急用途に限定されます。

一定の条件を満たせばEPF(Employees Provident Fund)に加入することができますが、強制的な加入ではありません。具体的には、以下の条件を満たす必要があります。

  1. 雇用主がマレーシアに登録されていること
    外国人労働者がEPFに加入するためには、雇用主がマレーシアに登録されていることが必要です。
  2. 給与がRM500以上であること
    外国人労働者がEPFに加入するためには、給与がマレーシアリンギット(RM)500以上であることが必要です。
  3. 雇用期間が3ヶ月以上であること
    外国人労働者がEPFに加入するためには、雇用期間がマレーシアでの3ヶ月以上であることが必要です。
ミライト

マレーシアで仕事を探す際は、EPFが加入できるかどうかもチェックしておくといいですね!

EPFの加入方法は?

海外労働者がEPFに加入するためには、次の手順で行います。

書類の準備

KWSP 16Bの記入 フォームのダウンロードはこちら

KWSP 16B 記入例
  • ローマ字で名前を記入
  • Malaysiaと記入
  • Japanと記入(日本人の場合)
  • パスポート番号を記入
  • 雇用パス番号(パスポートのビザステッカーを参照)
  • 会社名(雇用パスに記載もしくは、オファーレターに記載されている正式な会社名)
  • 会社住所(雇用パスに記載もしくは、オファーレターに記載されている正式な会社名)
  • 会社電話番号(雇用パスに記載もしくは、オファーレターを参照)
  • 自分のサインを記入
  • フォーム記入日を記入

フォーム右下に会社側のサインが必要です。事前に会社側にサインをもらいましょう。

KWSP 3の記入 フォームのダウンロードはこちら

KWSP 3 記入例
  • ローマ字で名前を記入
  • パスポート番号を記入
  • 生年月日を記入(日-月-年)
  • 性別を選択
  • 宗教を記入(なければ空欄でOK)
  • Japaneseと記入(日本人の場合)
  • NON CITIZENを選択
  • Japanと記入(日本人の場合)
  • マレーシアの住所を記入
  • マレーシアの郵便番号を記入
  • 日本の住所(ローマ字)を記入
  • 日本の郵便番号を記入
  • Japanと記入
  • マレーシアの携帯番号を記入
  • メールアドレスを記入
  • LETTERを選択
  • マレーシアの携帯番号を記入

右下の欄は、EPFカウンターに行った際に指紋登録を行います。

EPFカウンターへ書類の提出

上記の2枚の書類パスポートのコピー、パスポート原本を持って最寄りのEPFカウンターに行きます。
最寄りのEPFカウンターここから確認してください。

EPFカウンターの営業時間は8:30-16:30です。

EPFカウンターについたら受付で番号札をもらって呼ばれるまで待ちましょう。

登録の確認 提出されたフォームが正常に処理されると、カウンターのスタッフは登録の確認書を発行します。

確認書には、雇用主の名前、雇用者の名前、加入日、雇用者のEPF番号などの情報が含まれます。

EPFカウンターにてフォームに記載した携帯番号宛てにSMSでパスワードが送られてきます。

発行された確認書

発行された確認書にEPFメンバー番号が記載されています。

EPFアカウントの作成

EPFのウェブサイト(https://www.kwsp.gov.my/)にログインして『LOGIN』を選択し『i-Akaun (Member)』をクリック。

  • 『USER ID』に先ほど発行された確認書に記載のEPFメンバー番号を入力してNEXTをクリック
  • 『PASSWORD』SMSで送られてきたパスワードを入力してログインします。
  • ログイン後、『新しいユーザーID』、『新しいパスワード』、『オンライン画像』の設定をして完了です。

より詳細な手順が知りたい方はこちらから確認できます。

今後、EPF WebサイトにアクセスすればEPF残高を確認したり、住所変更、引き出し申請等を行ったりすることができます。

会社へ書類の提出

上記の手順が完了したら会社にKWSP 17Aを記入して提出します。フォームのダウンロードはこちら

  • EPFメンバー番号を記入
  • パスポート番号を記入
  • ローマ字で名前を記入
  • マレーシアの住所を記入
  • マレーシアの郵便番号を記入
  • シティを記入
  • を記入
  • マレーシアの携帯番号を記入
  • メールアドレスを記入
  • 11%を記入
  • EPF引き落とし開始月を記入(会社に要確認)
  • 自分のサインを記入
  • フォーム記入日を記入

お疲れ様でした。これですべての手順が完了です。

無事書類が処理されていればEPF引き落とし開始月の給料明細書では給与の11%が天引きされているはずです。

なぜEPFは高利回りを維持できるのか?

運用資金は、マレーシア内外の投資先に分散投資されています。EPFは、株式、債券、不動産、現金などの複数の資産クラスに投資し、運用収益を最大化するためのリスク管理を行っています。

EPFは、運用収益に基づいて、会員のアカウントに配当を支払います。
直近5年の利回りは下記の通りです。

  • 2021年:6.1%
  • 2020年:5.2%
  • 2019年:5.45%
  • 2018年:6.15%
  • 2017年:6.9%

なんと、直近5年の平均利回りは5.96%です。

EPFが最低2.5%の利回りを保証できるのは、政府がこの制度を支援しており、運用資金を投資する際には、一定の規制やリスク管理がしっかりと行われているからです。

実は、日本の厚生年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)もうまく運用している

日本の年金ファンドの運用利回りについては、年々変動していますが、一般的には運用成績が良好であるとされています。
例えば、日本の厚生年金運用独立行政法人が運用する厚生年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の運用成績は、2021年6月末時点で5年間の累計で年率5.8%、10年間の累計で年率5.1%でした。
参考:https://www.gpif.go.jp/operation/last-years-results.html

マレーシア人のお金事情は?

2021 年 11 月時点のデータでは、約 360 万人のEPF メンバーの口座に RM1,000 未満しかないため、
一部のマレーシア人が退職できないと言われているみたいです。

これには理由があり、Covid-19で金銭的な影響を受けたメンバーが特別にEPFの引き出しを許可されたため、その時に多額のお金がEFPよりメンバーより引き出されたようです。

また、今後数年以内に退職する会員がまともな退職生活を送るには約 RM600,000 が必要になると試算しているようです。

マレーシア人の 63% が、万が一職を失った場合、減少した貯蓄で 3 か月以内しか生きられないことも懸念されています。
参考: https://www.straitstimes.com/asia/se-asia/malaysians-saving-less-most-do-not-have-enough-in-retirement-funds-survey

ミライト

非常に危機的な状況に陥ってますね。やはりお金は大切です。

まとめ

それではまとめていきます。

EPFは、マレーシアで働く従業員と雇用主が負担する社会保障制度であり、退職金・年金・医療費・住宅購入資金などを目的とした貯蓄制度毎月給与から11%天引きされるが、会社側が12%を給与とは別に支払ってくれて高金利でお金が運用される制度。

帰国時には全額引き出しが可能なので、貯金と考えて加入を検討しましょう。

最後まで、読んでいただきありがとうございます。
このブログでは『海外でスローライフ』をメインテーマとしてアウトプットしていきます。
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