ベトナム移住前に知っておきたい生活費|ホーチミン移住の現実的な予算感

ベトナム、とくにホーチミンへの移住を考えたとき、多くの人がまず気になるのは「結局いくらあれば暮らせるのか」だと思います。
日本より安く住めそうなイメージはありますが、実際には家賃、食費、送金コスト、保険などを含めて見ないと、本当の生活費は見えてきません。

結論からいうと、ホーチミンは日本より生活コストを抑えやすい都市ではありますが、「とにかく格安で快適に住める」とまでは言い切れません。
住むエリアや生活スタイルによって差がかなり出ますし、ビザや送金、医療まわりの費用も見落としやすいです。

この記事では、ベトナム移住を検討する前に押さえておきたい生活費と初期費用の目安を、ホーチミンを中心に整理します。

ベトナム移住を検討する前に、現地の生活費を把握しておきましょう

ベトナム、特にホーチミン市への移住には、どこか「日本よりかなり安く暮らせそう」というイメージがあります。
実際、その感覚は半分正しいです。東京よりコストを下げやすいのは確かです。

ただ、ここで気をつけたいのは、物価が安いことと、移住コストが軽いことは別だという点です。
毎月の家賃や食費は抑えられても、ビザ、住まいの初期費用、送金手数料、医療保険まで含めると、思ったより出費がかさむことは普通にあります。

なので、ベトナム移住を考えるなら、「月々の生活費」だけではなく、「最初にいくら必要か」「継続的にどこでお金が減るか」まで見ておいたほうが現実的です。

目次

ベトナム移住でまず見ておきたいのは初期費用

移住を考えると、月の生活費ばかり気になりがちです。
でも、最初に出ていくお金も意外と大きいです。

航空券代

日本からホーチミンへの航空券は、時期や航空会社によってかなり変わります。
LCCを使えば安く取れることもありますが、繁忙期や直前予約だと普通に上がります。

ここは「片道いくら」で考えすぎないほうがいいです。
移住前の下見、ビザ関連の移動、予定変更による再手配まで考えると、航空券代は一回分で終わらないことがあります。

ビザ・滞在許可まわり

この部分は特に注意です。
ベトナムのビザ制度は変わりやすいので、古い記事をそのまま信じると危ないです。

現在、ベトナムの電子ビザは政府公式サイトで案内されており、個人申請ではシングルエントリー25米ドル、マルチプルエントリー50米ドルとされています。処理期間の目安は3営業日です。つまり、少なくとも短期渡航レベルの入り口は、昔の「数万円前提」の感覚とはズレる場合があります。

一方で、長期滞在となると話は別です。
どの滞在資格を使うのか、現地でどう更新するのか、そもそも自分がそのビザに該当するのかで、必要な費用も手間もかなり変わります。

だからここは、「ベトナム移住ならビザ代はこのくらい」と一括りにしないほうがいいです。
長く住む前提なら、ベトナム大使館や政府の最新情報を必ず確認してください。

引っ越し・初期設営費

現地に着いてから出るお金もあります。
賃貸のデポジット、最低限の家具家電、生活用品、ネット環境の整備など、地味な出費が積み上がります。

ここは人によってかなり差がありますが、最初の生活を立ち上げる費用は別枠で見ておいたほうが安心です。
月の生活費だけ見て「なんとかなる」と考えると、最初の1〜2ヶ月で予算が崩れやすいです。

ホーチミンの月額生活費はどれくらいか

ホーチミンの生活費は、住む場所と生活スタイルでかなり変わります。
ただ、ざっくりした相場感を見るなら、Numbeoでは単身者の生活費は家賃を除いて月12,136,032VND程度とされています。

これはあくまで目安ですが、ここに家賃が乗るので、実際の月額負担は当然もっと上がります。

家賃

中心部で一人暮らしをするのか、少し外したエリアにするのか、サービスアパートにするのかでかなり違います。
ベトナムは「安く住もうと思えばかなり抑えられる」一方で、外国人向け物件や設備が整った住まいを選ぶと、思ったほど安くならないこともあります。

食費

Numbeoでは、ベトナムの安価な飲食店での食事は平均50,000VND、マクドナルド系のセットは116,500VND、カプチーノは約42,631VNDとなっています。ローカル寄りに生活すれば食費はかなり抑えやすいですが、外資系スーパーやカフェ、デリバリー中心になると、想像より上がります。

通信・交通・光熱費

通信費や交通費は日本より軽く感じやすいですが、エアコンをどれくらい使うかで光熱費は変わります。
暑い地域なので、節約前提で考えすぎると現実とズレます。

要するに、ホーチミンでは最低限で暮らぶことはできるが、快適さを求めるとちゃんとお金はかかる、ということです。

日本からの送金コストは地味に重い

ここはかなり見落とされやすいです。
ベトナムで生活するお金を日本の貯金から回すなら、送金方法は早めに考えておいたほうがいいです。

銀行送金は分かりやすいが、コストは重くなりがち

従来の銀行送金は安心感がありますが、送金手数料だけでなく、為替レートの上乗せまで含めると、見た目以上にコストがかかることがあります。

Wiseなどの送金サービスは比較対象に入れておきたい

Wiseは公式に、料金は事前表示で、使った分だけ支払う仕組みだと案内しています。また、為替レートの上乗せをしないこと、主要銀行より安くなるケースがあることも打ち出しています。

もちろん、実際の手数料は送金額や通貨ペアで変わるので、「必ずいくら」と固定では言えません。
ただ、定期的に送金する予定があるなら、銀行送金だけで決めず、Wiseのようなサービスも含めて比べたほうがいいです。

ベトナムとマレーシアを比べるとどうか

マレーシアと比べたとき、ベトナムの魅力はやはりコストの抑えやすさです。
Numbeoの都市比較では、クアラルンプールでRM13,000の生活水準を維持するのに、ホーチミンでは約RM10,000相当とされています。単純比較はできませんが、ホーチミンのほうが生活費を圧縮しやすい傾向は見えます。

一方で、安さだけで移住先を決めるのは危ないです。
生活のしやすさ、医療、行政の分かりやすさ、英語の通じやすさ、住環境の安定感まで含めると、マレーシアのほうが合う人も普通にいます。

つまり、「ベトナムのほうが安いから正解」という話ではなく、コスト重視ならベトナム、安定感や生活インフラも含めて見たいならマレーシアも強い、くらいの見方が現実的です。

医療と保険はケチらないほうがいい

生活費が安い国ほど、医療まわりを軽く見てしまう人がいます。
でもここは危ないです。

ベトナムでも日常診療レベルなら対応しやすい場面はありますが、大きな病気やケガ、言語対応まで考えると、保険なしで突っ込むのはおすすめしません。
特に長期滞在を考えるなら、海外で使える医療保険を含めて見ておいたほうがいいです。

元の記事の「月額生活費だけでなく医療費リスクも見るべき」という方向性は正しいです。
移住は普段の生活費だけで測ると、だいたい見誤ります。

ベトナム移住前に考えておきたいこと

ベトナム移住を検討するなら、少なくとも次の点は整理しておいたほうがいいです。

送金方法を先に比べる

毎月送るのか、数ヶ月分まとめて送るのかで、向いている方法は変わります。
銀行送金だけで決めると、後で「もっと安いやり方があった」となりがちです。

ビザの長期戦略を決める

短期滞在の延長でつなぐのか、長く住める資格を狙うのかで、必要な準備も費用も変わります。
ここを曖昧にしたまま移住話を進めるのは危険です。

医療と言語の現実を見る

日常生活はなんとか回っても、体調を崩したときに困ることはあります。
病院や薬局、日本語や英語がどこまで通じるかは、事前に見ておいたほうが安心です。

物価は上がる前提で考える

生活費の記事はどうしても「今の相場」になりがちですが、物価は固定ではありません。
特に家賃や外食は、数年前の記事をそのまま信じるとズレます。だから、数字は目安として使い、余裕を持った予算で考えるほうが安全です。

まとめ

ベトナム・ホーチミンは、日本より生活費を抑えやすい移住先です。
ただし、安く住める可能性があるのと、誰でもラクに移住できるのは別の話です。

家賃や食費だけを見ると魅力的でも、ビザ、初期費用、送金コスト、医療保険まで含めると、最初に想定する金額は少し多めに見ておいたほうがいいです。
特に移住初年度は、月々の生活費よりも「最初に崩れる予算」のほうが問題になりやすいです。

ホーチミン移住を前向きに考える価値は十分あります。
ただ、安さだけで決めるのではなく、自分がどの水準の暮らしをしたいのかまで含めて判断したほうが失敗しにくいです。

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