海外に住みながら日本に家を買いたい、あるいはすでに持っている物件のローンを組み直したい——そんな状況に直面する海外在住者は少なくありません。
結論:海外在住者でも日本の住宅ローンを組める可能性はあります。ただし多くの銀行は「居住者」を対象にしており、非居住者は原則として審査対象外です。一定の条件を満たし、対応している銀行を選ぶことが前提になります。
この記事の要点
海外在住者の住宅ローン審査で重視される条件は「帰国予定の有無」「家族の国内居住」「日本収入の有無」「資産状況」の4点です。通常より書類が多く、申請から融資実行まで1〜3ヶ月かかります。団体信用生命保険(団信)の加入条件も事前に確認が必要です。
海外在住者が住宅ローンを組むための主な条件
帰国予定がある
審査に通りやすい大前提として「近い将来、日本に帰国する予定がある」という点が重視されます。銀行側は「いずれ日本に住む人」として判断するため、明確な帰国時期があると審査が進みやすくなります。帰国時期が明確でない場合でも、相談の余地はあるため、まず銀行に問い合わせてみることをおすすめします。
家族が日本に住んでいる
本人ではなく、配偶者や親など家族が日本に住んでいる場合も有利に働きます。海外在職している申請者であっても、日本にいる家族が住む家の購入であれば、リスクが相対的に低いと判断されやすくなります。
日本での収入がある
多くの銀行は「収入源が日本国内」であることを重視します。日本円での給与収入がある場合や、確定申告をしている場合であれば、審査対象となる可能性が高まります。給与収入が外貨(マレーシアリンギットなど)の場合は、為替リスクを金融機関が懸念することもあります。その場合は、日本国内の預貯金や資産の有無が重要になります。
十分な資産がある
日本円での預貯金や、その他の資産を保有していることは審査の有力な材料になります。頭金として用意できる額が多いほど、審査に通りやすくなる傾向があります。
団体信用生命保険(団信)の注意点
住宅ローンを組む際、多くの銀行では団体信用生命保険(団信)への加入が必須です。団信は、借り入れ中に死亡・高度障害になった場合にローン残高が弁済される保険です。
海外在住者の場合、健康状態の告知に加えて、居住国によっては加入条件が変わる場合があります。また、持病がある場合は通常の団信ではなく「ワイド団信」などを選ぶ必要があることも。銀行に相談する前に、自分が加入できる団信の種類を確認しておくと安心です。
海外在住者が準備すべき書類
海外在住の状況では、通常の住宅ローン申請よりも追加書類が必要になることが多いです。以下は一般的に求められる書類です。
- 在留証明書:在外公館(大使館・領事館)で取得
- サイン証明書:アポスティーユ付きが必要な場合あり
- 就労証明書:勤務先から取得
- 所得証明書類:給与明細、確定申告書、課税証明書など
- パスポート:有効期限に余裕があるもの
- 住民票:帰国前の住民票、または関連書類
書類によっては現地から郵送で取り寄せることになり、時間がかかります。在留証明書やサイン証明書には有効期限があり、「3ヶ月以内に取得したもの」を指定される場合もあります。早めの準備が必須です。
実際の手続きと期間の目安
- 対応可能な銀行を探し、条件を確認
- 書類を揃える(1〜2ヶ月程度かかることも)
- 仮審査:銀行に書類を提出
- 本審査:より詳細な審査
- 契約〜融資実行:物件の引き渡しと同時にローン実行
全体として申請から融資実行まで1〜3ヶ月程度を見ておくと安心です。気になる物件がある場合は、できるだけ早く銀行に相談することをおすすめします。
注意すべきポイント
海外送金にかかるコスト
ローン契約時や頭金の送金時に国際送金手数料がかかります。銀行によって手数料は異なるため、Wiseなどの国際送金サービスとの比較も検討してください。また為替レートの変動も影響するため、送金タイミングの検討が必要です。

対応している銀行を選ぶ
すべての銀行が海外在住者の住宅ローン申請に対応しているわけではありません。大手都市銀行の中には対応実績がある銀行もありますが、地方銀行は対応していないケースが多いです。事前に複数の銀行に問い合わせ、対応可能かどうかを確認してください。最新情報は各銀行の公式サイトでご確認ください。
- 海外在住中でも日本の住宅ローンを申し込めますか?
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原則として非居住者は審査対象外ですが、帰国予定がある・家族が日本に住んでいる・日本に収入がある・十分な資産があるなどの条件を満たせば審査が通る可能性があります。まず対応している銀行に相談してください。
- 海外在住者の住宅ローン申請に必要な書類は何ですか?
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在留証明書・サイン証明書・就労証明書・所得証明書類・パスポートなどが一般的に必要です。書類の有効期限(3ヶ月以内など)や取得に時間がかかることを考慮して、早めに準備を始めてください。
- 申請から融資実行までどのくらいかかりますか?
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書類準備から融資実行まで1〜3ヶ月程度が目安です。海外在住の場合は書類取得に時間がかかることが多いため、余裕をもって準備を進めてください。
- 団体信用生命保険(団信)は必ず加入が必要ですか?
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多くの銀行では団信への加入が必須条件です。健康状態によっては通常の団信に加入できない場合があり、「ワイド団信」などの選択肢を検討する必要があります。事前に銀行に確認してください。
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