結論
さっそく、結論をお話ししていきます。
将来お金に困らないためには、投資をする必要がある!
日本では近年、政府主導で投資を進める動きがあるので、投資に対する意識が変化してきているように思います。
ですが、依然として日本国民の金融資産の半分以上は現金で保有されています。
比べて米国では、全体の40%は株式等で保有されていることが下記の図でわかります。
また、米国の現金の構成率に至っては、わずか13%程度です。
日本の株式等保有率を見ると、わずか10%程度しかありません。これではお金は増えるはずはありません。
2022年8月31日 日本銀行調査統計局作成 資金循環の日米欧比較より https://www.boj.or.jp/statistics/sj/sjhiq.pdf
理由 トマ・ピケティが出版した『21世紀の資本』
では、その理由についてお話していきます。
それは経済学者のトマ・ピケティが出版した『21世紀の資本』にある、
r(資本収益率)>g(経済成長率)
という不等式から導きだされた真実が理由となっていますが、素人には理解が難しい内容のため、ここでは重要な点だけご説明させていただきます。
まずトマ・ピケティの主張には下記が前提になります。
資本主義の富の不均衡は放置しておいても解決されず格差は広がっていく
つまり、資本によって得られる富(お金)は、労働によって得られる富(お金)よりも成長が早いということです。
ここで言う資本によって得られる富とは、資産を運用して得られるお金と言い換えることができます。分析は18世紀から遡ってトマ・ピケティが分析し導き出した結果です。
残酷な言い方をすれば、お金持ちはずっとお金持ちであり、貧乏人はずっとお金持ちにはなれない、
それどころか、格差は拡大していくという結論にあります。
えっ、じゃもう僕たちはお金持ちにはなれないってこと?
なにも行動しなければ、ピケティの言う通り格差は広がっていきます。
具体的にはどうすればいいですか?
なるべく早く、今ある資産を運用していく必要があります。
話が長くなるので、この記事では
理由 なぜ日本人の現預金比率が高いのか?
これは、シンプルに日本は1991年にバブル崩壊を経験しているからでしょう。
下記の図をご覧ください。これは日経平均株価のバブル崩壊年1991年ごろから2012年までの価格変動です。価格は、最高値から最安値まで約78%下落しています。
この崩壊から、日本人の投資に対する不安や恐怖が心に深く刻まれ、現金が一番安全だから!という考え方になったと思います。
また、上記の株価暴落に加えてバブル期の金利が高かったことも関係しています。
バブルが崩壊する前は、ゆうちょで定期預金をしていたら年利が6%ついた時期がありました。
今では信じられない話ですが、定期預金に100万円預けていたら1年後には、106万円になっていました。ちなみに現在2023年のゆうちょでも定期預金金利は0.002%です。
仮に今100万円を1年間預けても、2000円しか利子を受け取れません。
日本がバブル崩壊して株価が78%下落して一方、アメリカの株式相場は同時期で約330%上昇していました。
おそらく金融リテラシーが高かった一部の日本人は、日本がバブル崩壊することを察知して、
アメリカ株に資金を移動させていた人が、資産を多く増やしていたでしょう。
アメリカ株の価格推移をみてもトマ・ピケティのr(資本収益率)>g(経済成長率)は正しいと証明されていますね。
わずか10年足らずで、株価が3倍になっているということは、投資金額は3倍以上には増えているはずです。しかし、労働で賃金が10年で3倍に成長することはありませんよね。
投資を行うことが大切だと分かったけど、日本株をもっていたら大きく損を出していたということでしょう?
確かに、見る期間によっては大きく損失を出していることもあります。
投資を始めるといってもある程度の知識は勉強する必要があります。
また、現金で保有していた場合、低金利の日本では、ほとんど利子でお金が増えることがありませんが、株式を保有していた場合、インカムゲインつまり、配当をもらってお金が増えていきます。現時点での日経平均の配当利回りは、約2%です。
まとめ
では、簡単にまとめていきましょう!
- 最低限の現金を貯金するのはいいけど、多くの現金は株式等でなるべく早く運用を始める!
- なるべくパフォーマンスを上げるにはある程度、金融知識をつける必要がある!
- 投資は、怖いものでも悪でもない。お金に困らないためには投資しかない!
金融と聞いて難しい!と考えがちですが、単純なことさえ覚えれば誰でも運用を始めることができます!
最後まで、読んでいただきありがとうございます。
このブログではお金をメインテーマとしてなるべくわかりやすくアウトプットしていきます。
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